本がある日日

本は好きだが読書が苦手な男の読書ブログ。時々映画もあるよ。

脳とうつ(鬱)の関係 「ストレス脳」(アンデシュ・ハンセン)

以前ベストセラーになった「スマホ脳」の著者アンデシュ・ハンセン氏の本「ストレス脳」を読みました。

スマホ脳」は以前読んで為になりました。その後の作品はあまり関心はなかったのですが、先日某ラジオ番組で同じアンデシュ・ハンセン氏の「運動脳」という本と合わせてこの本も紹介されていて、“うつと運動”の関係を書いているとのことで面白そうなのでまずはこの本を読んでみることにしました。

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小鳥を愛する二人の優しい物語「ことり」(小川洋子)

人の優しさをじっくりと丁寧に描かれた作品でした。

「小鳥の小父さん」と呼ばれる主人公には幼稚園の鳥小屋掃除をしていたことから園児からそう呼ばれるようになりました。

「小鳥の小父さん」には、人間の言葉が話せないけど小鳥のさえずりを理解できるお兄さんがいました。

お兄さんは当然社会では生きていくことが困難で、働くことはなく、毎週薬局でキャンディーを買いに行きます。そしてそのキャンディーの包み紙を貼り合わせてブローチを作る。近所の幼稚園の鳥小屋を眺めにいく。そんな変化のない日々が続きます。

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月と人間の優しい物語「月の立つ林で」(青山美智子)

今年の一冊目はこちら。
青山美智子さんの新作「月の立つ林で」を読みました。

青山美智子さんの作品は優しい雰囲気でありながら生きることや職業、仕事などの深いテーマを背景にもっているストーリーが魅力ですが、今回は特に優しさがあふれてました。

今回も一つのキーワードを基に人間ドラマが綴られる連作小説です。
(装丁デザインがエンボス加工されていたりと凝っていてとても良いです)

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2022年に読んだ本と観た映画

明けましておめでとうございます。
年末にまとめようとしたものがまとめられなかったのでまとめておこうと思いました。

<2022年に読んだ本と観た映画>一覧
(わかる範囲で)

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旅のお手伝い(おくりびと)

「納棺師 ー それは、悲しいはずのお別れを、やさしい愛情で満たしてくれるひと」

オーケストラのチェロ奏者から、遺体を棺に納める納棺師へと転職する主人公大悟(本木雅弘)ほか広末涼子山崎努余貴美子出演の2008年公開の映画。

今から10年ぐらい前にレンタルでかテレビ版かを見た記憶があった。
良い作品だったという程度で、内容はすっかり忘れていた。

今だからこそ(母が亡くなった)、今一度見ておきたいと思い観た。

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