ぜんぶ、すてれば(中野善壽)
正直で裏表なく、強い自己を持って豪快に生きたビジネスマンのエッセンスが詰まった一冊。
「すてる」というキーワードはいつも興味があるが、モノだけに限らずそれは生き方に対しても。
どういう考えなのか興味があって読んでみた。
(ネタバレあり)
表紙をめくったカバーの内側にこうかかれていた。
『今日の自分を妨げるものは ぜんぶ捨てて、颯爽と軽やかに、歩いていこうじゃありませんか。』
僕は時々なにもかも捨ててさっぱりと生きたいと思うことがあるので参考になることもある。
著者中野善壽氏は様々な事業を立ち上げたり、企業の改革を起こしたりしたビジネスマン。
中野氏は、若い時から思ったことをそのまま口に出すような豪快な人物であり、家、車、時計など物質なものを持たない。お金も若いときから必要な分以外は寄付する。常に正直で裏表がない。
まるでマンガの主人公かと思えるような相当にエネルギッシュな人だと伺える。
そんな中野氏の考えや言葉が本の中にちりばめられている。
今日できることは、今すぐやる。
周りに合わせない。抵抗心が芽生えたら守り抜く。
人の評価は気にしない。
やりたいことがなくても正直であれば道は開ける。
できることがなくてもこだわりがなければなんでもできる。
がんばり過ぎたらやめていい。
できないものは、できない。
やめることを躊躇しない。
納得できないことは鵜呑みにしない。
やりたいことができないならそこにいる意味が無い。
捨てるセンスは好き嫌いを意識することから。
所有は安定を生まない。
本題の「すてる」ということに関しては、
予定を捨てる。飲み会を捨てる。人付き合いを捨てる。慣れを捨てる。執着を捨てる。本を捨てる。服を捨てる・・・など
前半は若い人向けの内容かとも思ったが、決してそうではなく年齢は関係なく読める。
とにかく正直で、楽観主義で、行動は早く、あらゆることをシンプルに生きているということ。自己啓発本として読めば元気を分け与えてくれる本だと思うが、もう少し内容が濃いと良いと思う。
追記
毎朝欠かさず自分自身に誓うこと
・今日もがんばります。
・明日迄の食べ物はいただいているので、資源をさらに増やせるように精一杯がんばります。
・お導きには従います。