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本は好きだが読書が苦手な男の読書ブログ。時々映画もあるよ。

「超」勉強力(山口真由・中野信子)

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二人の「勉強」ということに対する考えかた、「勉強」の哲学が書かれた本だと思う。

二人は子供の頃から未来を描いていたこと。
そして自己分析を行っていたこと。
中野氏は小学生の頃から「自分はどんな戦略でこれから何十年も続く人生を生きていくべきか」などと考えていた・・・

また、この二人はもともと「勉強する能力」があったのではないかと思う。文中からもともと「勉強が好き」なんだなと思われる箇所がある。そんな中からどうやって知識を身につけていくかが自ずとわかってきたのではないだろうか。
そもそも勉強したから知識が身に付き、社会で役立つわけで、普通は勉強しなかれば何も身に付かない。どういうふうに取り組めば良いのか、その手法や哲学が書かれた本だった。

勉強に関する本などほとんど読んだことがないが、女性二人の本だからかストイックと思われる内容にも柔かさを感じた。

今更ながら「勉強」って素晴らしいんじゃないかと思えた。

 

以下に記録しておきたいことを記載しておきます。

中野信子
己を知ろうとすることが自分の成長に繋がっていく。
自分のできることを探す。

読書は、いわば椅子にすわったまま世界旅行をするようなもので、安上がりで無駄が無く、しかも亡くなった人からも豊かな知恵を得ることができる。

ただ好きなことをやって生き残れるようにすればいい。

生き延びること自体が、大いなる達成。

学ぶことで損することはない。

学びの気持ちが高まる時期が「学びどき」。

コミュニケーション力とは国語力であり、言語の運用能力。人を動かすのは人柄ではなく、言語の運用能力。

知識を得て学ぶということは、時空を超えた楽しい旅。そして、究極の人生の楽しみ。

「義務としての学び」を積み重ねて、基礎的な力やスキルをある程度身につけなければ、いつまで経っても「よろこびとしての学び」に到達できない。

得た知能を活用し、自分で考え、自分のものにしていける力を、いわば、“知能の骨格”のようなものをつくるべきなのではないか。

興味のないことは覚えられないし、もっといえば、自分がつまらないと思ったようなことを覚えてもいみが無い。大切なのは「よろこびとしての学び」

勉強ができるようになりたければ、勉強を好きになることが最適解。

習慣化しようとがんばるよりも、自分の「好き」の秘密を探っていくほうが早道。

 

(山口真由)
凡人は段取り力で勝負する。

今という時間や機会をできるだけ活かさなければ、与えられるものはどんどん手からこぼれ落ちていく。

勉強をすると確実に前に進んでいるという感覚を得られる。

教科書でも参考書でも、わたしはすべてストーリーとして読んでいる。

自分の得意な土俵で戦う。苦手なことで勝負しない。でも、自分が得意な領域では一点たりとも落とさない。

「勉強ができる人」は生まれつき才能に恵まれた人ではなく、自分がもっとも楽な方法で勉強できる人。

すべての勉強の基本は「国語力」にある。

理解しようとする前に、まず「知り合い」になる。知らないことは理解できない。

記憶は継続を反復で強化されるため、一冊の本を7回も通読すると記憶の定着度がかなり高まります。

時間をかけて、努力した人が、最終的に伸びていく。

天才ではない人が成功を掴むには、努力するしか手段はありません。逆にいえば、ほとんどの人に成功の道は開けている。

努力と勉強が本来持つ力とは、まさに不安や恐怖を乗り越えて、「前を向く力」与えてくれる。

 

 

「超」勉強力