本がある日日

本は好きだが読書が苦手な男の読書ブログ。時々映画もあるよ。

「犬がいた季節」(伊吹有喜)

2021年の本屋大賞ノミネート作品

ある高校に白い犬が迷い込んだ。
その犬の目線で見る毎年入れ替わる生徒たちのドラマ。

届きそうでとどかない恋する思い(昭和63年度卒業生)
鈴鹿サーキットでF1を肌で感じる(平成3年度卒業生)
大震災が起こす、家族の問題と進路(平成6年度卒業生)
学校では見せないもう一つの顔を持つ男女(平成9年度卒業生)
憧れの初恋の行方と生と死(平成11年度卒業生)

その時代の歌や話題で綴られる5つの話とその後の令和の話。

第一話が僕とほぼ同時期だったので余計に共感できた。
流行った歌、ケータイもポケベルもパソコン無い時代、
今よりも圧倒的に少ない情報量の中で、時間の早さは今よりも穏やかだったように感じる。