伊与原新さんの作品は短編集が良い。
「月まで3キロ」で伊与原新さんの作品に魅了されたのだが、この作品も科学を題材にしたハートフルな物語が5編綴られている。
「八月の銀の雪」「海へ還る日」「アルノーと檸檬」「玻璃を拾う」「十万年の西風」
どれも題名だけでは想像がつかないところが面白い。
地球の内部にある神秘、海の生物の未知の能力、鳩の恐るべき方向感覚能力、肉眼では見えない美しい小さな世界、人間における文明の発見と愚かさ。
今回の短編集も知らない科学を知る事ができ、暖かい人間模様を感じることができる素晴らしい作品でした。
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