本がある日日

本は好きだが読書が苦手な男の読書ブログ。時々映画もあるよ。

2020-01-01から1年間の記事一覧

好きなことしか本気になれない。(南章行)

「心を満たす好きなことを仕事にしたほうがいい」ストレスを感じていたら80歳まで働けないと腹の底から感じる。 人生100年時代と言われる中、ただ寿命が延びるだけではなく、労働する(しなければならない)年齢も上がっていく。 年金の支給年齢が上がって行…

映画を愛する人々のドラマチックな物語「キネマの神様」(原田マハ)

久しぶりに小説を読んだ。 最近よく名前を聞く“原田マハ”。 面白いと評判なのでどれか読んでみようと思い選んだのがこの「キネマの神様」だが、購入して2/3ほど読んで、その後休止していたがこのたび残りを読んで読了。読み終わって、この表紙の味わい深いタ…

本屋をやりたい人は必読。「これからの本屋読本」(内沼晋太郎)

またも本屋の本です。 この角を切った形、なんなんでしょうか。初めてみる本の形(笑)外見も凄いが、中身も凄かった。

「白内障手術」で絶対に公開しないための本(藤本雅彦)

白内障手術に関して丁寧に書かれた本です。気になること、心配事はこの本でおおかた解決するのではないかと思います。

「本屋、はじめました」(辻山良雄)

元リブロ(チェーン書店)の店員が新刊書店を開業するまでのことが書かれた本。 この本は何かで紹介されていて興味があったのでいつも通っている図書館で借りてみた。

天職探しの本「本当の仕事」(榎本英剛)

いわゆる“天職探し”の本です。 図書館でなにげなく手に取って少し面白そうだったのですが、ダメ元で(失礼)借りてみたのですが、思いのほか面白くてあっという間に読んでしまいました。

2度目の「フォードvsフェラーリ」感想

今年初めに公開された映画「フォードvsフェラーリ」これは面白そうと思い、公開中に劇場で観てかなり興奮したのを覚えている。 そしてDVD&ブルーレイ化したので、レンタルで2度目の鑑賞をした感想を。

スロウで静かで美しいミニマリズム 「最小限主義。」

ここ数カ月あまり本を読んでない。というか読めなかった。手に取っても読む気が起きなかった。 先日、本棚から一冊の本を取り出した。「最小限主義。」(沼畑直樹)2015年11月発行 約5年前の本でミニマリストについて書かれた本だが、なんとなくもう一度読…

映画「天気の子」の感想

大ヒットアニメ映画「君の名は。」の新海誠監督の新しい映画「天気の子」をDVDで観た。 そもそもこのアニメの対象年齢はどれくらいを想定しているのだろうかと思ったが、10代の若者が主人公だからティーンエイジャーは当然ターゲットだろうけど、20代、30代…

人生において仕事とは何なのか改めて考えさせられた(あやうく一生懸命生きるところだった)

「あやうく一生懸命生きるところだった」このタイトル、ネットでたまにみかけていたので気になっていたのだが、先日書店に行った時に一冊だけ平積みになっていた。「残り一冊!」という雰囲気。 なんだこのゆるいイラストとゆるいタイトルは。中をパラパラと…

AKIRA原作を32年を経て読む

数日前に「映画AKIRA」を32年ぶりに観た記事を書きました。そこにも書きましたが、ようやく、ようやく今になって原作コミックを読む運びとなりました。 ジャンプぐらいの大きさのワイド版サイズで、厚さが6冊(巻)ということでたいへんボリューミー。読ん…

32年ぶりのAKIRA

1988年、当時公開された「AKIRA」を映画館まで観に行った。まだ高校生だった。田舎町に住んでいたので、電車に乗って上映している映画館がある大きな町まで出かけた。 面白かったと感じた記憶があるが、思っていたものとは少し違って意味がわからなかったり…

バカとは自分に愚直であるということ(どうせ生きるならバカがいい・村上和雄、宮島賢也)

正直言って、この類の本は嫌いだった。バカに生きろ、アホがいいとか楽観論で人生を楽しく生きるということ。 今までの僕はどちらかというか、向上心を持って自己を高める。自己研鑽とか修行的なものにこそ本来の人間の姿であり、そうあるべきだと思って生き…

心をゆるめ、再起動できる一冊(逃避の名言集・山口路子)

励ますことが善とは限らない。 家庭、恋愛、仕事、自分自身・・・人生には悲しみや絶望、艱難辛苦がつきまとう。辛い思いは人それぞれ。 落ち込んでいたり、絶望している時に、逃避の言葉はどこか寄り添ってくれているような同情してくれているような気がす…

なにものにもこだわらない(森博嗣)

しばらく読書が進んでいなかったが、久々に読んだ本はコレ。 森博嗣氏はミステリィ作家だけどもエッセイも多く書かれている。実は小説は読んだ事がないがエッセイは面白くていくつか読んだことがある。 この本はなんともシンプルで痛快なタイトルで手に取っ…

新型コロナウイルスを数値で考えた。。

本の記事が滞っておりますが(汗)今回は、新型コロナウイルスについて書きたいと思います。 ニュースや新聞はこの話題ばかりで疲れ気味です。果たして自粛がいつまで続くのか。 休業要請なら補償しろとか、自粛あるいは封鎖したところでワクチンや治療薬が…

40代のオッサンが初めて【三島由紀夫の金閣寺】を読む!

三島由紀夫。誰でも一度は聞いたことはある作家だろう。国語の時間に習ったかもしれないが、勉強嫌いだったし、そもそも小説の類は学生の頃は殆ど読んだ記憶がない。 とはいえ、昔書店勤めをしていたので名前は何度も目にしているし、そもそも有名な作家なの…

【映画・告白】

原作は未読だが、観よう観ようと思っていてようやく観た。 殺された娘に対する復讐劇だが、精巧に考えられた筋書きで犯人達を追い詰める。

お金との付き合い方も基本は心がけ【新しいお金術・松浦弥太郎】

たまには優しいエッセイでも読もうと、たまたま手に取ったのは松浦弥太郎氏の「新しいお金術」 表紙のイラストだけでも優しい雰囲気が。

科学革命と資本主義、そして幸福論【サピエンス全史】④(最終回)

現代に生きる我々は、生まれた時から様々な教育を受け、知識や教養、歴史を学び、世の中の資本主義や貨幣制度、民主主義を当たり前にあるように生きてきた。 この本では人類が地球上に生まれた頃から現代まで、物理学的、化学的、生物学的にとあらゆる角度で…

貨幣も宗教も必然だったのだろうか【サピエンス全史】③

サピエンス全史の続きです。 農業革命が起き、人口が増え、国家ができて、文字も発明された後、ホモ・サピエンスは進化さらに進化していきます。

ボーっと生きてたら知らない事ばっかり!【サピエンス全史②】

昔の生活のほうが良かった、文明の無い時代のほうが良かった。なんていう話が出ることがあります。 文明よりももっと以前に思いを馳せるとこれまた面白いことがわかります。狩猟採集民から新しい時代へ。朝から晩まで畑仕事をしたり、酪農畜産で食べ物が豊か…

【サピエンス全史①】読まずに死ねない!

2016年にこの日本語版(上下巻)が出版されました。 著者はイスラエル人歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリ。 当時話題になった本で興味はあったのですが、専門書ぽくて読むのは敬遠していました。しかし、昨年(2019年)図書館で上巻を借りる事ができたので…

いい人でも欲望に溺れたら人間失格してしまう【人間失格・太宰治】

前回に続き言わずもがな有名な一冊です。 この本も例の如く、生まれて初めて読みました(汗)太宰治作品も初めてという恥ずかしさ。 発行部数は累計650万部超え。(夏目漱石の「こころ」は累計700万部超え)発表されたのが1948年(昭和23年)。72年前です。 …

40代のオッサンが初めて【星の王子さま】を読む!

あまりに有名な童話サン=テグジュペリの「星の王子さま」恥ずかしながら生まれてこの方一度も読んだことがありませんでした。 かつて、書店で働いていた時は児童書の中で「モモ」「果てしない物語」と並ぶ岩波書店の定番だったことを未だに覚えているくらい…

勉強はやりたい時からいつでもできる!【勉強が死ぬほど面白くなる独学の教科書・中田敦彦】

なんだ、大人の為の勉強の本か〜と思うタイトルですが、まぁ正解です。 ただし、著者は何故か?(失礼)お笑い芸人でもある中田敦彦氏(オリエンタルラジオ)なのです。 昨年末に夏目漱石の「こころ」を読んでいた頃だったか、YouTubeで中田氏が動画で解説し…

観終わった後もジワジワとくる余韻【フォードvsフェラーリ】(映画)

今年初めての劇場映画はこの作品「フォードvsフェラーリ」ズバリ面白かった! フォードから依頼を受けた元レーシングドライバーでカーデザイナーのキャロル・シェルビー(マット・デイモン)とイギリス人レーサーのケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)が…

【小説ブッダ ーいにしえの道、白い雲ー】ティク・ナット・ハン著

今年の正月に「手塚治虫のブッダ」を読み、もう少しきちんと書かれたブッダの生涯が書かれた本は無いのかと思い探していたところ、この本を見をつけたのですが、なんとも分厚い! 本文は416ページ、しかも文字が小さい。こんなボリュームの長編、読書が苦手…

熟読の呪縛から自由になる(遅読家のための読書術)

「遅読家」?初めて目にした言葉ですが、なんだか自分のことのように思えて手に取りました。本を読みたいけどついつい後回しになって「積ん読」(つんどく)になる人の特徴とその解消法が書かれています。

ゴータマ・ブッダの思想の基本がわかる解説本。(中村元の仏教入門)

前回の「ブッダ入門」に引き続き、中村元氏の本を読みました。同じく講演録となっています。この本の核であろう部分では、さすが中村先生、解説が今まで読んだ本とは違う深さがあり思わず唸ってしまう箇所が多々あり、ハウツー本的な仏教の本とは違う面白さ…