本がある日日

本は好きだが読書が苦手な男の読書ブログ。時々映画もあるよ。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

月まで三キロ(伊予原新)

引き込まれる文章で優しい話の短編集。読後が心地よい。 文章自体が読みやすいところに、ふと科学の知識が姿をあらわす。そのミックスされた感じが独特で面白い。設定は違えどもそんな話が6作綴られた短編集。

ぜんぶ、すてれば(中野善壽)

正直で裏表なく、強い自己を持って豪快に生きたビジネスマンのエッセンスが詰まった一冊。 「すてる」というキーワードはいつも興味があるが、モノだけに限らずそれは生き方に対しても。どういう考えなのか興味があって読んでみた。(ネタバレあり)

日日是好日ー「お茶」が教えてくれた15のしあわせ(森下典子)

「日日是好日」(にちにちこれこうじつ)とは「今日が良い日でありますように」という意味ではなく「どんな日であっても、毎日が良い日」という意味。 お茶とは、ありふれた日常を感覚次第で違う見方が見ることができるもののようだった。

神様のカルテ(夏川草介)

2010年の本屋大賞第2位作品。 タイトルは知っていたが、図書館でなんとなく手に取ってみた。著者が夏目漱石を敬愛しているということもあり興味もあった。 忙しい地方医療の現場が舞台だが、家族や友人、患者さんなどの関係がとても優しく温かい空気が漂う。…

命売ります(三島由紀夫)

三島由紀夫の本を読むのは2冊目。 刺激の強いタイトルだが、まったく内容は知らないまま読んでみた。 シリアスな思想哲学的な内容なのかと思っていたが、本当に「自らの命を売り出す」という奇妙でかつ軽妙な展開で意外な読みやすさで面白かった。(一部ネタ…