本がある日日

本は好きだが読書が苦手な男の読書ブログ。時々映画もあるよ。

自分は我慢して生きているのではないだろうかという人へ(我慢して生きるほど人生は長くない)

「我慢は美徳」という精神が日本人には多少なりともあるのではないだろうか。
しかし、場合によってはストレスや苦を生むものとなり、心が病んで疲れてしまうこともある。
この本ではそんな心の状態を点検することができるように思う。

社会が豊かになると、人は「生きる意味」を見失う。

たしかにそのように思うが、見失っている人にとってはどうしようもないというものだ。

ともかく日々をどのように生きるか考えてなんとか生きていかなくてはならないのだ。

人間関係、会社、社会、家庭、などで何かを犠牲にして我慢をしていると心が疲弊してしまったり、自己肯定できずに自虐的になったりする。

この本では何かに我慢をしながら生きている人に対する、楽に生きるための処方箋が書かれている。

 

本の内容で個人的に心にのこった点は、

・感情を大切にすること
・自分が本当に求めていることを知る
・我慢するメリットがある場合、支払うものと差し出すものと見合っているかどうか検証すること
・自分が納得する物語を生きているかということ
・自分は自分であって大丈夫と思えるかということ
・信頼できる人が(身の回りに)存在しているかどうかということ
・得意不得意ではなくて、合っている合っていないかという判断を持つこと
・快、不快の感覚を把握できているかということなど。
その他多くの良い言葉が詰まっている。

自分探しとは大袈裟かもしれないが、生きづらいと思う方はこの本で自分の状態をもう一度点検できるのではないだろうか。
そして、自分らしさというものがわかれば道は開けるのではないかと思う。