食堂かたつむり(小川糸)
小川糸さんはよく見かける名前だけどどの本も読んだことは無かった。
数カ月前に古本屋で購入したが積ん読になったままだったがようやく読むことに。
スラスラと読みやすくテンポよく進む文章。
だけど後半は・・・
失恋、里帰り、お店(食堂)を開業、そして失語。
田舎のやさしい人々やペットのように慈しんで飼う豚。
主人公の倫子は自分の店で修行で積んだ腕を振るい、感動を届けるという暖かいお話・・・
様々なジャンルの豊富な料理や食材の知識を持って、お客様に合わせた料理を提供する倫子には敬服する。
そして母との確執がある中どのように展開していくのか、失語は治るのかと期待しながら読んでいった。
しかし後半は前半とは展開が大きく変わった。
恐らく「命」をテーマにしたかったのだろうけど、展開が極端で少々驚く。(ちょっとエグイ)
あと、卑猥な表現が所々出てくるのもいかがなものか。
表現は自由だけどこの小説には合わないだろうとも思ったが勝手な考えだろうか。