本がある日日

本は好きだが読書が苦手な男の読書ブログ。時々映画もあるよ。

燃えよ剣(司馬遼太郎)

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読み終わるのに約2週間かかったが、その期間、土方歳三と過ごしたような気分になった。これもゆっくり読む醍醐味だろうか。

読んでいる最中に、NHK大河ドラマ新選組!」(三谷幸喜脚本、2006年)のテーマ曲が頭の中に何度も流れた。それもそのはずで僕が新選組と言って思い出すのはこのドラマぐらいだ。
近藤勇土方歳三など多摩から集まった若い浪士たちを中心に幕府の警護のために薩摩、長州、土佐などの討幕派を相手に戦うが、最後には錦旗を薩長に取られてしまい幕府が賊軍となるという悲劇が待っていた。正義の話が最後には立場が変わってしまうという時代の大転換期だから起きた事だろう。

この本を原作とした映画が上映されるということで、一度読んでみようと購入したのが一年前。しかし上巻を途中まで読んだところで止まったままになってしまい、映画のほうも新型コロナウイルスの影響で延期になった(これを書いている現在では2021年10月上映予定)。

今年に入り、いろいろと本を読むようになり、本棚で寝ていたこの「燃えよ剣」を久々に手に取り、もう一度初めから読んだ。

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アイデアの接着剤(水野学)

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イデアを生み出すのではなく、アイデアのかけらとかけらを拾い集め、ぴったりあうものをくっつけること。

 アートディレクターである著者の水野学さんが冒頭で書かれている言葉だ。

アートディレクターとは、デザイナーとクライアントの間に立ち、企画やアイデア出し、進行をしていく存在といえばわかりやすいだろうか。(だいたい合っていると思うけど違ったらごめんなさい)

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「博士の愛した数式」(小川洋子)

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これは純文学なのだろうか。

僕の人生の中で、仕事としてそこそこ長い間本に携わっていた時期があったにもかかわらず純文学が何なのかわからない自分が少し情けないが、おそらくこの作品はそうなのだろうと思った。

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ヤクザの熱血学園ドラマ「任侠学園」

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以前この任侠シリーズの“出版社編”の「任侠書房」を読んで意外と面白く、続編のこの「任侠学園」を買ったもののそのまま“積読”になっていたが、ようやく読んだ。

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「カラフル」(森絵都)

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珍しく小説が読みたくなった。

いつものことながら本屋をフラフラしているとこの本が目に付いたので買ってみた。
実はこの本は昔から知っていたが、今まで読もうとすら思ったことは無かったんだけどふと気になった。

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