ヤクザの熱血学園ドラマ「任侠学園」
以前この任侠シリーズの“出版社編”の「任侠書房」を読んで意外と面白く、続編のこの「任侠学園」を買ったもののそのまま“積読”になっていたが、ようやく読んだ。
前作と同様のヤクザが今度は学校(私立高校)経営に乗り出すことに。
生徒、教師、校長どれもとにかくやる気がなく、窓ガラスは割れたまま、落書きされたままと荒廃していた。
そもそも校長をはじめ、教師も生徒を教育しようとしていない。
それには訳があった。
学校に多額の寄付をしている人物の存在があったのだった・・・
そんな学校で生活している生徒たちを更生させようとするヤクザ。
前作そのまま義理と人情が厚く儀礼を重んじるヤクザたちは“本気で”学校、生徒らを立て直していく。
凄みや強さで勝手し放題の生徒や一方的な保護者や学校に関わる人物を圧倒していく様は、「ヤクザ」が「一般人」を倒すという普通とは逆の勧善懲悪ものだ。
学校改革に本気で取り組んだヤクザたちの結末は少々胸が熱くなった。
そもそも小説はほとんど読まないけど、学園ものを読むと自分の学生時代にどんなことを考えていたのかとか、あんな人やこんな人が居たよなと思い出す。
そういうきっかけにもなる本だった。
↓ちなみにこの「任侠学園」は実写映画化されています。
↓前作「任侠書房」を読んだときの記事